横浜支部講演会を下記の通り、開催します。
つきましては、皆さまのご参加を賜りますようご案内申し上げます。
(一社)海洋会 横浜支部
支部長 河原 健
1. 講演会
演 題 「ミャンマーに魅せられて(II)」について
講 師 株式会社マリックスエンジニアリング 相談役 竹口 省三氏 (東船大E17)
日 時 11月8日(火) 18:00~19:00
場 所 海洋会横浜会館 3階
2. 懇親会 講演会終了後、懇親会を予定しています。
時 間 19:00~20:30
会 費 2,000円
3. 「講演会に参加」、「懇親会に参加」、「両方参加」を11月4日(金)までにご連絡下さい。
連絡先 海洋会・横浜支部 事務室 TEL 045-201-7786 FAX 045-201-7785
E-mail: yokohama@kaiyo-kai.com
4. 講演内容
海洋会の会誌2013年5月号(ミャンマーに魅せられて)に寄稿しましたが、ミャンマーとの関わり
は政府援助によるプロジェクトを通して知り合ったミャンマーの人たちの優しさに魅かれたからと
感じています。
今回は、ミャンマーに魅せられて(II)と題して以下の3部構成でお話しします。
①第1部:井戸支援
井戸を贈る活動は、ヤンゴンから南西に広がる広大なエーヤワディ川のデルタ地帯で行なって
います。
2000年頃から準備を進め、2012年から井戸設備の設置を始めて、現在までで87か所に設置を
終えました。
今年は5か所の予定で準備をしており2017年の1月末までに完成させる予定です。
②第2部:交流支援
形ばかりであれ軍事政権からテインセイン大統領の文民政権に移行した2012年頃から、制裁を
徐々に解除する国が増えてきました。長年の制裁下にあったため、多くの企業も政府関連の
組織も含めてミャンマー政権内との人的関係が失われていました。たまたま関係を維持して
きたため、特に海運関係での依頼について紹介を依頼されるようになり、いくつかの成果を
得たと思っています。東京海洋大学とミャンマー海洋大学、モーラミャイン大学の交流協定
の締結のお手伝いをし、現在ミャンマーからの2名の大学院への留学生の援助をしています。
③第3部:交流の歴史
ミャンマーと日本の交流というと、旧日本軍によるアウンサン将軍たちの軍事訓練、竹山
道雄の「ビルマの竪琴」に代表される、第2次大戦中のインパール作戦の悲惨さが思い
起こされますが、いちばん古い記録に残るものは1623年にポルトガルの宣教師セバスチ
ャン・マンリケが残したもので、バングラデッシュとの国境地帯にあったラカイン王国に
30名を超える日本人の侍が王の護衛としていたと記されています。ラカイン王国は黄金
の都市といわれてマンリケはアムステルダムに匹敵する都市と言っています。この日本人
の侍たちはクリスチャンで徳川家康から逃れてきたとも言っていて、あの当時の日本人
の活動の広は現在の私たちが見ても広いと感じられます。Golden Landと呼ばれたアラ
カン王国は今のヤカイン地方にあってバングラデッシュのチッタゴンの付近まで広がっ
ていました。最近まで独立を目指すアラカン・アーミーによる軍事活動が行われていて、
時に政府軍との交戦があり、外国人の入域が制限されていましたが、許可になったので、
今年2月に日本人侍の痕跡を求めて行ってきました。