これまで海洋会は、定款第44条に規定する資産の管理方針、運用等に付いては、海本規3-01「資産管理運用規程」に従って管理運用してきました。しかしながら、短期的な市場の動向により資産構成割合を変更するよりも、基本となる資産構成割合を定めて、これを維持する方が効果的で良い結果をもたらすことが最近知られるようになり、公益性の高い社団法人や財団法人などにおける基金の運用については、各資産のリターン(期待収益率)やリスク(危険の意味ではなく標準偏差の意味)などを考慮した慎重な検討を行ったうえで、基本となる資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定めて、それに従って運用しているのが一般的となっています。
国から預託された公的年金積立金の管理、運用を行っている「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF:Government Pension Investment Fund 以下GPIFと称す)は、公的年金という性質上、長期的により安全かつ効率的な観点から、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式の配分を「基本ポートフォリオ」に定めたアセットアロケーション(資産配分)に基づいた運用指針を採用して運用しています。
海洋会が行ってきたこれまでの資産管理に問題があった訳ではありませんが、この最も長期的により安全かつ効率性が求められるGPIFの運用管理方法を取り入れることで、数値管理された運用が可能となるとともに、会員に対する更なる資産運用の透明性を高めていくことにも繋がっていくとの判断のもと「基本ポートフォリオ」を定め、より客観性のある基準に従って資産の管理・運用を行っていくことを計画致しました。
その為には、海本規3-01「資産管理運用規程」の改定を行う必要があることより、平成29年11月17日(金)に開催された平成29年度第3回理事会に、第1号議案として海本規3-01「資産管理運用規程」の改定について、を上程致しました。結果、出席理事全員から賛同を戴き、第1号議案は議決されるに至りましたので、同日をもって改定「資産管理運用規程」は、施行されることになりました。
尚、平成29年度第3回理事会の議事録に付きましては、海洋会ホームページ
→ 運営組織 → 理事会 → 平成29年度第3回理事会議事録(H29.11.17)
に記載されていますので、御一読下さい。